時宗檀信徒のこころえ

2017-07-12

檀信徒のこころえ


この「檀信徒のこころえ」は、みなさまに日々の生活で、明るく、正しく、仲良く過ごして頂くためのものです。

念珠

数珠と呼ぶこともあります。時宗用の本式念珠は、二つの念珠の輪を交差させた形状で二連数珠あるいは日課念珠と呼ばれるものを持ちます。合掌をする際は、左手の親指と人差し指の間に下げます。 最近では、念珠をアクセサリーやお守りのように思っている方も多いようですが、本来はお念仏を数えるための法具です。

合掌

掌とは、仏さまに敬意をあらわすとともに、感謝をあらわすときの作法です。時宗では、姿勢を正し、手を合わせた際に肩や手の力を抜いて手のひらを少しふくらませた形をします。それは、蓮華のつぼみをイメ ー ジしてください。この合掌を未敷蓮華合掌(みぶれんげがっしょう)といいます。

仏壇

お仏壇は、御本尊である阿弥陀様やご先祖のお位牌をお奉りするものであり、お家での信仰の中心になるのがお仏壇です。時宗では、舟形後背の阿弥陀様を御本尊におまつりします。向かって右に一遍上人、左に真教上人の掛け軸をおまつりします。 安置する向きは、極楽は西方にありますので、東向きがふさわしいと言われていますが、お家の状況に応じてください。ただし、最低限考えていただきたいのは、ご家族みんなが拝みやすい場所に安置することがなによりも大切です。お仏壇や御本尊、お位牌は、信仰の対象ですので新たに購人する際は、魂人れ(開眼供養)を古いものを取り替える際は魂抜き(発遣供養)をお寺にお願いしてください。お位牌は、古いご先祖から右の内側、続いて左の内側、右の外側、左の外側へと安置していきます。

仏具

お仏壇に備える仏具は、大きさや地域によっても違いがありますが、基本となる仏具は、お香用の香炉・ローソクを立てる燭台・生花をいける花立てをそれぞれひとつずつ揃えることを三具足といいます。燭台と花立てを二個次いで揃えることを五具足と言います。

本尊

時宗では、南無阿弥陀仏の名号を本来本尊としますが、お仏壇には阿弥陀如来をご本尊として安置します。阿弥陀さまのお姿は、坐像・立像のどちらでもかまいませんし、材質もさまざまなものがありますが、みなさまが末永く手を合わせたいものをお選び下さい。


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