両祖とは

時宗では宗祖を一遍上人、二祖を真教上人と仰ぎます。

真教上人は一遍上人の最初のお弟子です。

13年間遊行を共にしたお二人は、時宗教団の中でも特別な間柄でした。

 

一遍上人は、亡くなられる前、人々が最後の教えを請うたところ、

「他阿弥陀佛(真教上人)、南無阿弥陀佛はうれしきか」と問われました。

真教上人は、一遍上人の心中を察し、たまらず涙を流されました。

一遍上人と真教上人の心の絆が表れる場面です。

 

 宗祖・一遍(智真)

 幼名  松寿丸(しょうじゅまる)
 出生  延応元年(1239) - 伊予(愛媛県松山市)
 師  聖達上人(浄土宗西山派)
 大師号  証誠大師
 遊行期間  16年間
 史料  「一遍上人絵伝」(『一遍聖絵』)、
「一遍上人縁起絵」(『遊行上人縁起絵』)、
「一遍上人語録」その他
 著書  自らすべて焼却
 尊称  一遍上人、捨聖(すてひじり)、遊行上人(ゆぎょうしょうにん)
 人柄  強いカリスマ性、清貧を貫く、和歌に優れる
 入滅  正応2年(1289)8月23日 ― 観音堂(現・真光寺:兵庫県神戸市兵庫区)
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 二祖・真教(他阿弥陀佛)

 出生  嘉禎3年(1237) ― 豊後(大分県)または京都
 師  一遍上人
 遊行期間  16年間
 史料  「一遍上人絵伝」(『一遍聖絵』)、
「一遍上人縁起絵」(『遊行上人縁起絵』)、
「他阿上人法語」その他
 尊称  真教上人、大聖(おおひじり)、大上人(おおしょうにん)
 人柄  強いリーダーシップ、温和、和歌に優れる
 入滅  文保3年(1319)1月27日 ― 無量光寺(神奈川県相模原市南区)
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