惣門(総門)から参道四十八段(いろは坂)
【惣門(総門)から参道四十八段(いろは坂)】
大きな黒の冠木門(かぶきもん=門柱にぬきをかけたもの)が遊行寺の惣門(そうもん)で、右に「時宗総本山」、 左に「清浄光寺」と彫り込んだ大きな木札がかかっています。今日では遊行寺の黒門と呼ばれています。
それから続く石段は、阿弥陀様の四十八願にたとえて、四十八段と呼ばれています。春には両脇の桜で花のトンネルとなり、訪れる人々の憩いを与えています。
平成19年(2007)に大改修が行われました。
地元の皆様には、いろは四十八文字から、「いろは坂」の愛称で親しまれています。
山門前に、青銅製の灯籠が対になって建立されています。あまりにも目線より大きいので見過ごしてしまうほどです。この灯籠については、遊行寺宝物館に蔵されている「籐沢山銅灯籠志記(とうたくさん どうとうろう こころざしのき)」によれば、江戸講中を初めとして遠近の篤志者が一体となって、建造を望みました。時に天保10年(1839)5月であり、江戸講中の者が講元世話人となりました。しかし、実際に建立されたのは、天保13年(1842)8月23日ですから、発願されて3年にして実現しました。
右側の脚(竿)に「籐沢山三十九世他阿上人一如(いちにょ)書」とあり、左側の脚(竿)には「遊行五十七世他阿上人一念(いちねん)書」とあります。鋳造師は西村和泉守藤原政時です。
◆おすすめの散歩コース◆
【コースA】
惣門→赤門→真浄院→鐘楼→一遍上人像→地蔵堂→本堂
【コースB】
敵御方供養塔(怨親平等の碑)→長生院→小栗判官照手姫の墓→歴代上人御廟所
【コースC】
惣門→いろは坂→明治天皇御膳水→宝物館→中雀門→放生池→宇賀弁財天
◆境内の文学碑◆
河野静雲の句碑 清水浩の句碑 青木泰夫の句碑 通暁の句碑
川田順の一遍上人を讃える長唄 鈴木貫介の歌碑 高橋俊人の歌碑
俣野大権現 黒門 御番方 山門跡 江の島一の鳥居袴石 手洗鉢 円意居士墓 中里理安・理益の墓 南部茂時の墓 酒井忠重逆修六地蔵 酒井忠重五輪塔 堀田家三代の墓碑 稲葉家基碑と隅切三 新田満純公墓碑 戦没者供養塔 戦没者慰霊名号碑 大悲水子地蔵菩提像 畜霊供養塔 魚鱗甲貝供養塔