9月のお知らせ
今月は「薄念仏会」、「秋季開山忌」、「月例御忌法要」を修行いたします。また、7日からは遊行寺宝物館にて御遠忌特別展が開催されます。ぜひ足をお運び、時宗の名宝をご堪能ください。
◎「今月のお知らせ」のPDF版は→「遊行寺だより(9月)」
◆今月の行事◆
◎写経会【1日(日)13時】
毎月第1日曜日に開催しております。
受付は12時半からです。終了時間は自由で、どなたでもご参加いただけます。
詳細はこちらをご覧ください。
◎薄念仏会【15日(日)14時】
「薄念仏」は踊り念仏の一つであり、一遍上人の時代より続いています。
どなた様でもご参詣いただけます。
◎秋季開山忌【21日(土)~24日(火)】
宗祖一遍上人の忌日法要として大施餓鬼法要を厳修いたします。
また期間中、各家先祖供養を随時受付いたします。
9月21日(土)
10:30 開白法要
13:30 法要
9月22日(日)
10:30 大施餓鬼法要
13:30 大施餓鬼法要
14:00 宝物館館内ガイド
9月23日(月)
10:30 大施餓鬼法要
13:30 稚児行列
→「稚児申込用紙・詳細」
引き続き 大施餓鬼法要
15:00 踊り念仏奉納 藤沢市踊り念仏保存会
15:30 日想観法要
9月24日(火)
10:00 日限地蔵菩薩御縁日法要
10:30 大施餓鬼法要
引き続き 結願法要
◎月例御忌法要【27日(金)】
遊行寺本堂にて二祖真教上人の月命日法要を営みます。
午後二時から法話をいたしまして、引き続き法要となります。
※法話講師:東京都八王子市
直入院 矢島賢一師
※法要内容:後夜禮讃居讃
◆今月の催事◆
◎蚤の市(骨董市)【1日(日)】
毎月第1日曜日、8時ごろよりお昼過ぎまで開催(雨天中止)
お問い合わせ:090-4416-2168(石田様)
◎ボロ市(骨董市)【16日(月・祝)】
毎月第3日曜日、8時ごろよりお昼過ぎまで開催(雨天中止)
お問い合わせ:090-2660-6935(中島様)
◎寺ヨガ【8日(日)】
毎月第2曜日開催。午前9時~。午前11時~。午後2時~。
お問い合わせ・お申込み:090-4365-5034(ナーニャ先生)
◎野菜市【4,11,18,25日】
毎週水曜日 午前中(雨天中止)
◆今月の言葉◆ →<一覧>
心に我執の本念あれば
いかにも本念こそ
臨終にはあらはる
『播州法語集』
~ 一遍上人のおこころ ~
どんな取り組みも心に我執の念があると、その少しの驕りが必ず最後に結果としてあらわれてくる。 心に妄念は起こさないように。 |
◎我慢ではなく辛抱を
立秋を過ぎて暦の上では秋となりましたが、未だに日中の最高気温は夏日を観測し、もう少し残暑が続きそうな今日この頃です。近年の夏は異常な猛暑に見舞われ、今年もいたるところで熱中症への注意喚起がされていました。
皆様も厳しい暑さを耐えしのぎ、仕事に精を出していたのではないでしょうか。我慢強く物事に立ち向かい、何かを成し遂げるという精神は、古くから伝わる日本人の良き姿のように感じます。
さて、仏教にも我慢という言葉がございます。ただし、一般的に使われている忍耐や抑制といった肯定的な意味合いとは少し異なります。
仏教おいて我慢の語源は「我に慢(まん)心(しん)を抱く」ということであり、自分に自惚(うぬぼ)れて驕(おご)り高ぶり他を軽(かろ)んじることから、「我意(がい)(わがままな気持ち)を張ること、強(ごう)情(じょう)なこと」を意味します。
例えば、辛抱とは自分に降りかかってくる困難に耐えている状態を言いますが、耐えていることがすごいことであるかのように勘違いをしたり、辛抱しているのに結果が出ないことにいらだったり、周りと比べて自分ばかりが大変な思いをしていると考え恨んでしまう状態などは仏教のいう我慢です。
同じ耐え忍ぶでも、我に慢心を抱いたがゆえに引き起こしてしまう我慢は決して良いものではありません。
むしろ「辛抱」は、仏教の心の働きを表す「心法」からきていると言われ、「辛棒」とも当て字で書かれます。慢心することなく、心をまっすぐな棒のように、耐えるべきことを“辛抱”するのが大切です。
慢心が生まれると自己に執(しゅう)着(じゃく)し、他者との比較がはじまり、他者を見下すことにも陥ってしまいます。どうか、仏教における我慢を減らすようにしていただければと思います。
残暑を乗り切ると、季節が秋へと変わります。草木が紅葉し、落ち着きをもたらしてくれる秋を慢心や執着心のない綺麗なこころでむかえたいものです。
合掌
(内近司 常盤 慈人)
◆遊行寺宝物館◆
二祖上人七百年御遠忌特別展『真教と時衆』
〔9月7日(土)~11月10日(日)〕
・開館日:毎週月・金・土・日曜日・祝日
・入館料:一般900円、小学生400円、小学生未満無料