4月のお知らせ
境内の桜が満開になり、参拝者の方々を魅了しております。また、当山は『花の寺百カ寺』に登録されており、玄関前の芝桜や今月下旬ころからは、ボタンやサツキが咲きはじめ境内を彩ります。皆様のご参拝、心よりお待ちしております。
◎「今月のお知らせ」のPDF版は→「遊行寺だより(4月)」
◆今月の行事◆
◎写経会【7日(日)13時】
どなたでも気軽に写経の体験ができます。
受付は12時半からです。(御志納1,000円)
道具はこちらで用意しており、写経終了後各自解散となります。
詳細はこちらをご覧ください。
◎釈尊降誕会(花まつり)【8日(月)】
お釈迦様のお誕生日をお祝いいたしましょう。
本堂内に花御堂を飾り、甘茶と花の種をお配りします。
お子様にはお菓子のプレゼントも!
*法要は午前5時半と10時の2回行います。
◎御本尊遷座法要【21日(日)】
平成二十八年一月より修復を行っていた御本尊は、多くの方々からのご協力により、約三年間の期間を経て無事修復が済み、昨年末にお戻りになられました。
当日は皆さまへ御本尊のお披露目をするために、11時と14時に御本尊遷座法要を修行します。
◎春季開山忌【20日(土)~24日(水)】
当山を開かれた呑海上人の忌日法要を行います。
期間中、各家先祖供養を受付いたします。
毎朝5時の朝のお勤めは晨朝礼讃を修します。
◎月例法話会【23日(火)】
15時より本堂にて行います。
ご参加は自由ですのでお気軽にお越しください。
当月講師 : 静岡県富士市 泰徳寺 木本鑑乗 師
◆今月の催事◆
◎蚤の市(骨董市)【7(日)】
毎月第1日曜日、8時ごろよりお昼過ぎまで開催(雨天中止)
お問い合わせ:090-4416-2168(石田様)
*今月は総本山行事のため、寺ヨガは実施致しません
◎野菜市【3,10,17,24日】
毎週水曜日 午前中出店(雨天中止)
◆今月の言葉◆ →<一覧>
他を利することは
即ち自らを利するなり
『十住毘婆沙論』
他人の利益を優先することの大切さを述べた龍樹(インド大乗仏教中間派の祖)のお言葉。 人間は互いに支え合って生きている。他者のために尽くすことは大切なこと。それは、巡り巡って最終的に自分のためにもなるのである。 |
◎脚下照顧
新年度を迎えると、進学、就職や転職などに伴って、今までとは違った環境で生活を始める方が多いことでしょう。新しい環境では、初めてのことや慣れない仕事に戸惑うことがあったり、思ったような結果がでなかったりと、うまくいかないことで物事を後ろ向きに考えてしまうことがあるかもしれません。
近年、若者の早期離職率の高さが問題視されていています。その要因には働く目的が定まらず、働くことへの意欲が見出せないことが挙げられています。目的をもって立ち向かわなければ、モチベーションも上がらず、つまらない・できない・やりたくない・面白くないといった感情にながされてその場から逃げるという選択をしてしまいます。
では、皆さまにとって、働くことの目的はいったいなんでしょうか。
「働く」の語源は「端を楽にする」ということからきていると言われております。端とは、自分以外の周りの人を指します。仏教において、私たちは縁によってたくさんの人(端)との出会いがあり、生かされていると考えられています。つまり、端の支えにより自分が存在していることを知っていれば、自然と人との関わりを大切にする意識が生まれるはずです。
端を楽にするとは、端を幸せにすると解釈できます。私たちは、仕事をする目的をどうしても自分の利益に重きを置いて考えがちですが、『自分は他人をも幸せにするために仕事をしている』と考えると、行動の仕方に変化がでて、単純な理由で投げ出すことが減るのではないでしょうか。そして、その行動のよき結果はやがて自分に返ってくることでしょう。
今月のお題「脚下照顧」は、総本山の玄関先と食座(食堂)の入口に掲げられた言葉です。脚下(自分の足元)をみて履物を揃えだすと、横に並んでいる他人の履物にも目がいき、同じく整えようという意識が生まれることから、自分を顧みて精進すれば人のことも支えられるようになるという意味があります。
うまくいかないときこそ今一度自分の行いを見直し、自分の支えとなっている人たちのことを考えることで、仕事の目的をみいだすことができ、意欲をもって臨めるのではないでしょうか。
合掌
(内近司:常盤慈人)
◆遊行寺宝物館◆
〔2月16日(土)~5月27日(月)〕
・開館日:毎週月・土・日曜日・祝日
・入館料:一般500円、中学生以下300円
(15名以上の団体は2割引き)