2月のお知らせ
境内に少し雪を残したまま迎える節分となりそうです。
今年の節分追儺式は土曜日に当たるため、多くの方のご参拝が予想されます。
どうぞ交通には十分お気をつけてお越しください。
◎「今月のお知らせ」のPDF版は→「遊行寺だより(2月)」
◆今月の行事◆
◎節分追儺式【3日(土)午後1時半・3時】
各時間の法要の後、豆まきを行います。当日の豆まきには、各種景品が当る券が入っております。
ご家族、御近隣様お誘いあわせの上、ぜひご参詣ください。
◎写経会【4日(日)13時】
毎月第1日曜日に開催しており、どなたでも気軽に写経の体験ができます。
受付は12時半からです。(御志納1,000円)
手ぶらでご参加いただけ、終了時間は自由です。
詳細はこちらをご覧ください。
◎涅槃会【15日(木)午前5時半の朝勤行後】
約2500年前に亡くなり、涅槃に入られたお釈迦さまを偲ぶ法要です。涅槃図の本堂安置期間は、
5日(月)~18日(日)午後3時頃までです。
◎月例法話会【23日(金) 14時】
午後2時より信徒会館にて行います。
ご参加は自由ですのでお気軽にお越しください。→次回予告のページ
当月講師 : 時宗布教伝道研究所
東京都青梅市 正福寺 飯田彰師
◆今月の催事◆
◎蚤の市(骨董市)【3(土),4(日)】
毎月第1日曜日、8時ごろよりお昼過ぎまで開催(雨天中止)
お問い合わせ:090-4416-2168(石田様)
◎ボロ市(骨董市)【18日(日)】
毎月第3日曜日、8時ごろよりお昼過ぎまで開催(雨天中止)
お問い合わせ:090-2660-6935(中島様)
◎寺ヨガ【11日(日)】
毎月第2曜日開催。午前9時~。午前11時~。午後1時~。
お問い合わせ・お申込み:090-4365-5034(ナーニャ先生)
◎野菜市【7,14,21,28日】
毎週水曜日 午前中(雨天中止)
◆今月の言葉◆ →<一覧>
物をほしがる心根は
餓鬼の果報にたがはざる
一遍上人
『一遍上人語録』
~ 一遍上人のおこころ ~
必要以上に物を欲しがる心は、餓鬼という「ものをむさぼる鬼」の世界に堕ちたのと同じことである。 |
◎“鬼の正体”
毎年節分の様子をテレビのニュースで見かけますが、泣き叫ぶ子供たちに豆を投げられた挙句、突進や蹴りを入れられる鬼は何となく不憫な気がしてなりません……。
さて、節分とは季節の分かれ目、特に立春の前日を指し、一般的には豆(煎った大豆)をまき、年齢の数だけ豆を食べて厄除けをするという習慣が全国的に多いようです。豆まきでは豆で鬼を退治する様子が多く見られますが、その由来をご存じでしょうか。
実は季節の移り変わりには邪気(鬼)が発生すると考えられており、その厄払いに豆をまくというのが定説で、豆を使用するのは「魔(ま)を滅(め)す」という語呂からきているそうです。
伝統行事や慣習は、仏教や神道、中国の儒教や道教などが混ざり合っていることが多いので一つの正解はないかもしれませんが、仏教的な考え方をすれば節分にはどのような意味があるのでしょうか。
以前このお便りの中で「餓鬼の心」についてお話させていただきましたが、追い払われる鬼も私たちの外にいるものではなく、内にいるもの=“人間の心”であると考えてみてください。つまり悪い鬼というのは人間の弱い心そのものであると捉えるのです。人間の弱い心は「煩悩」とも言えますが、その代表が「貪欲(とんよく)」、「瞋恚(しんに)」、「愚癡(ぐち)」の「三毒」です。それぞれ「むさぼり欲しがること」、「怒り憎しむこと」、「真実に暗いこと」を意味しています。赤鬼・青鬼・黒鬼というのはこの三毒を色で表していると言われます。
この心に住む鬼を豆で追い払おうというのが節分追儺式なのです。恐れられたり、敵視されたり、悪の代表格のような鬼が実は自分の弱い心であったのだと考えると、またひと味違う節分を迎えられるのではないでしょうか。
最後に、以前どこかで目にした法語をご紹介します。
“ ぬけぬけと 「鬼は外」とは その口で ”
合掌
(山務書記:髙垣浩然)
◆遊行寺宝物館◆
特別展『遊行寺の逸品』
〔1月1日(月)~2月12日(月)〕
・開館日:毎週月・土・日曜日・祝日
・入館料:一般500円、中学生以下300円
(15名以上の団体は2割引き)