3月のお知らせ
寒さも和らぎ、可憐に咲く白梅の花が、春を待ちわびる私たちに微笑みかけるようです。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
今年はインフルエンザが猛威をふるっております。また、この時期は季節の変わり目でもありますので、くれぐれもご自愛ください。
◎「今月のお知らせ」のPDF版は→「今月のお知らせ(3月)」
フォトギャラリー 今月の一枚 |
題 名:春を告げる ご投稿者:P-human 様 |
◆今月の行事◆
◎伝宗伝戒加行【1日(火)~10日(木)】
時宗僧侶になるためには、この修行を必ず成満しなくてはなりません。内容については完全非公開です。5日からは本堂内をご覧いただけないのでご了承ください。
◎月例法話会【23日(火)】
14時より信徒会館にて行います。
ご参加は自由ですのでお気軽にお越しください。
当月講師 : 時宗布教伝道研究所
宮城県登米市 常楽寺 佐々木文海 師
◆今月の催事◆
◎蚤の市(骨董市)【6日(日)】
毎月第1日曜日、8時ごろよりお昼過ぎまで開催(雨天中止)
お問い合わせ:090-4416-2168(石田)
◎ボロ市(骨董市)【20日(日)】
毎月第3日曜日、8時ごろよりお昼過ぎまで開催(雨天中止)
お問い合わせ:090-2660-6935(中島)
◎野菜市【2,9,16,23,30日】
毎週水曜日 午前中(雨天中止)
◆今月の言葉◆ →<一覧>
聖道浄土の法門を 悟りとさとる人はみな
生死の妄念つきすして 輪廻の業とそなりにける
「別願和讃」
しょうどうじょうどのほうもんを さとりとさとるひとはみな
しょうじのもうねんつきずして りんねのごうとぞなりにける
~ 一遍上人のおこころ ~
自力の修行で覚りを目指す教えや阿弥陀仏の他力を信じる教えをことごとく覚りきったという人は皆、生死への執着がなくならないで、かえって輪廻を繰り返す業を積んでいくだけです。特に自力の教えはいくら悟っても迷いの根本である我意我執がつのり、悪業を増やしていくばかりなのです。 |
◎業ってなに?
3月、「卒業」のシーズンを迎えます。
卒業と言えば、“先生や友達との別れ”、“第2ボタン”など、その思い出は何年、何十年経っても忘れられないものではないでしょうか。
さて「卒業」は「業(ごう)」を「卒(しゅっ)する(終える)」と書くとおり、本来一切の業を作らない境地を表わす言葉だと思われます。業とは仏教で「行い」を意味し、業の原因は3つに分けて「三業(さんごう)」と呼ばれます。
身(しん) | (身体的な行い 食べる、歩くなど) | |
三 業・・・ | 口(く) | (ことばを発する行い 挨拶、悪口など) |
意(い) | (心に思う行い 欲する、感じるなど) |
人間の行いは全てこの三業に分類できます。また業や、業による影響は一時的なものではなく、長く蓄積されるものです。そして善い業は必ず善い結果を、悪い業は必ず悪い結果をもたらします。いわゆる「自業自得」はここからきています。
そして、この三業を浄(きよ)めなさいというのが仏教の教えです。特に他人に知られない「意」は、世間では他の2つに比べ軽んじられがちですが、実は最も重要視すべきものです。なぜなら「意」は「身」や「口」よりも必ず先に起るからです。清らかな心で犯罪など起こせませんよね。
ただ、凡夫(ぼんぷ)である私たちは汚れやすく、正しい行動、きれいな言葉、清らかな心を保ち続けることはできません。ですから、自分の言動や感情に間違ったこだわりや、悪い心、自分勝手な心が働いていないか、常に自問し反省することが“浄める”ことに繋がるかと思います。
日常生活でいえば、仏壇の前やお寺などで手を合わせ(身)、心静かに(意)お念仏を申す(口)時が、まさに最上の時と言えましょう。
ちなみに、時宗では決まりがありませんが、お焼香を3回行う作法は、この身口意を浄める意図があります。
合掌
(山務書記:髙垣浩然)
◆遊行寺宝物館◆
特別展『功徳をたたえる』【2月20日(土)~4月25日(月)】
(主な展示)神奈川県指定重要文化財 紙本着色 一遍上人縁起絵 第二巻 室町時代
・開館日:毎週月・土・日曜日・祝日
・入館料:一般500円、中学生以下300円
(15名以上の団体は2割引き)