「総本山 阿弥陀如来像 大修復」
江戸時代より東海道を往来する人々の安全を見守り続けてくださっている総本山遊行寺本尊
『玉眼寄木造 阿弥陀如来 坐像』
度重なる震災により損傷をうけ、直ちに修復を行わなければならないことが判明いたしました。
つきましては、ご本尊さまを後世に伝えるために、広くご寄付を募っております。
寺務所にて受付しておりますので、ご協力を宜しくお願い申し上げます。(郵便振替によるご寄付も可能です)
*本事業は平成31年に迎える『二祖真教上人七百年御遠忌』記念事業の一環です。
■ 浄財 一口 3,000円より |
■「御本尊修復趣意書」 |
・寄付金金納入方法について
口座にご入金の際は、下記のとおりお願いします。
ゆうちょ銀行での振替 | |
・口座記号 | 00210-2 |
・口座番号(右づめ) | 102598 |
・加入者名 | 二祖上人七百年御遠忌実行委員会 |
・通信欄 |
「御本尊修復寄付金」 とご明記ください お名前・ご住所・ご連絡先もあわせてお書きください |
・阿弥陀如来坐像の状態について
本像は上品下生の来迎印を結ぶ、玉眼寄木造の阿弥陀坐像です。元文二年(1737)に浅草日輪寺を通じて移座したと伝わっています。
本像の表面は肉身部に金泥、着衣部に漆箔の仕上げとなっていますが、関東大震災による破損後の応急処置による修補であり、間に合わせ的な処理となっています。そのため、当初の尊容を損ねた素人的造形が混入し、強度も低いと考えられます。また、寄木造による各部材の結合部(はぎ目)にも、緩み・離れが認められ、特に脚部と胴体のはぎ目には、生物被害と考えられる損傷がひどく、表面漆箔下の布張りまで剥がれ、木地は露出し、穴が開いたように見られます。
台座・光背を含めた付属物についても劣化・損傷が進み、本山本尊として、本来の尊容を保つためには、速やかなる修復が必要です。また、当初の尊容を復元し安定した維持管理を行うためには、文化財的手法による保存修復が欠かせないものと判断されるところです。
・撥遣法要の様子
2016年1月14日、本堂にて御本尊の撥遣法要を行いました。
・搬出の様子
2016年1月20日より3日間かけて搬出作業が行われ、御本尊・光背・前机などが細心の注意を払って移動されました。
また、御本尊の胎内より複数の文字が確認され、現在解析が行われています。