12月のお知らせ
今年ももう残すところひと月となりました。“もう”という心持ちとは裏腹に、境内では木々の冬支度が急速に進み、大銀杏の黄葉も見ごろを迎えようとしています。
年末年始に向けて、皆様もいっそうお忙しくなるかと存じますが、そのような時こそ当本山に立ち寄り、喧噪の日常から離れた時間をぜひお過ごしください。
◎「今月のお知らせ」のPDF版は→12月のお知らせ
◆今月の行事◆
◎煤払い【10日(木)】
当山の僧侶総がかりで本堂をはじめ全山の清掃をいたします。
一年間の埃を払い、総本山も新年を迎える準備をします。
◎月例法話会【23日(水)】
14時より信徒会館にて
ご参加は自由ですのでお気軽にお越しください。
当月講師 : 時宗布教伝道研究所
兵庫県神戸市 普照院 小田義宗 師
◎除夜法要【31日(木)】
午後11時45分頃より
大晦日恒例の「除夜の鐘つき」参加者を募集しています。(定員あり)
詳しくは、当山寺務所までお問合わせください。
◆今月の催事◆
◎蚤の市(骨董市)【6日(日)】
毎月第1日曜日、8時ごろよりお昼過ぎまで開催(雨天中止)
お問い合わせ:090-4416-2168(石田)
◎ボロ市(骨董市)【20日(日)】
毎月第3日曜日、8時ごろよりお昼過ぎまで開催(雨天中止)
お問い合わせ:090-2660-6935(中島)
◆今月の言葉◆
自力我執をも(っ)て、
懺悔すべからず
( 『播州法語集』 )
~ 一遍上人のおこころ ~
自分の力で懺悔できると考えてはいけません。悪いことをしたのなら「南無阿弥陀仏」と唱えなさい。 阿弥陀仏に任せる心が大事なのです。 |
◎慈しみの教え
先月末、皆様のお陰をもちまして、当山最大の年中行事である「歳末別時念仏会」、「一ッ火」を無事成満することができました。
この行事には、年末に近い時期に行われる通り、“一年間の悪業を懺悔する”という意味合いがあります。
さて、仏教では反省することを懺悔(さんげ)といいます。時宗日用勤行式に『懺悔偈』が記されているように、念仏を通し懺悔する行為はとても重要です。
いくら気を付けていても、過ちを犯さない人はいません。良かれと思ってした言動が人を傷つけることもありますし、あるいは、家族や友人のために、やむを得ず悪行を働くこともあるでしょう。人間とは弱い存在なのです。もちろん、自分が犯した罪に気づいたならば、開き直るのではなく、素直に反省し、二度と繰り返さないと決心することが大事なのです。もとより、阿弥陀仏を拝する浄土の教えとは、自らの罪深さを省み、未来の善行を志す人のための教えです。
しかしながら、自分の事は棚に上げて、他人の過ちを徹底して非難する人は多いものです。「あの人はこんなに悪いことをした」、「あいつは迷惑をかけてばかりだ」などの物言いには“自分はいつも正しい”、という傲慢な心が見えます。自省を忘れない人ならば、他人の過ちに慈悲の心をもって対応できるはずです。
また、一遍上人は懺悔の中にも他力念仏の教えを忘れてはならないとおっしゃいます。自分の力で懺悔できるというのは、人の思い上がりで、念仏が懺悔の唯一の道であることを忘れてはならないと示されているのです。
合掌
(山務書記:髙垣浩然)
◆遊行寺宝物館◆
特別展『国宝 一遍聖絵』【10月10日(土)~12月14日(月)】
・休館日:毎週火・水・木曜日(祭日を除く)
・入館料:一般800円、小・中学生400円、小学生未満は無料
(15名以上の団体は2割引き)
特別展『遊行寺の至宝』【1月1日(金)~2月1日(月)】
【国指定重要文化財】「後醍醐天皇像」展示予定!
・休館日:毎週火・水・木・金曜日(祭日を除く)
・入館料:一般500円、中学生以下300円
(15名以上の団体は2割引き)