中雀門、青銅製灯籠が市指定文化財に指定されました
2015-10-10
遊行寺にある2つの建造物が新たに藤沢市指定重要文化財に指定されました。
●中雀門(ちゅうじゃくもん)
安政六年(1859)に建立された、遊行寺境内で最も古いの建造物です。四脚門で、高さ約6メートル、幅約2メートル70センチ。大棟に皇室との深いつながりを示す菊の御紋、屋根の下に徳川家の家紋である葵の御紋が刻まれています。建立者は紀伊大納言徳川治宝(とくがわはるとみ)です。
1880年の藤沢宿大火の被害は免れましたが、1923年の関東大震災では倒壊しました。その後、そのままの形で再建され、現在にその姿をとどめています。
建築年代が明確な近世建築で、現在も利用されていることが評価され、市指定重要文化財に指定されました。
●青銅製灯籠(せいどうせいとうろう)
高さ約2メートル80センチの青銅製の灯籠で、惣門前に対になって建立されています。
江戸講中をはじめとした信徒たちにより建造が望まれ、1848年以降に建立したと推定されています。鋳造師は、江戸で活躍した西村和泉守藤原政時です。
すでに指定を受けている江の島入口青銅鳥居とともに、市内にある青銅製の大型建造物として希少であり、江戸との文化的交流を伝えていることから、市指定重要文化財に指定されました。
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