6月のお知らせ
今月は犬猫慰霊法要、大施餓鬼法要を厳修いたします。また、第二回遊行寺特別を開催いたします。たくさんのご参拝お待ちしております。
◎「今月のお知らせ」のPDF版は→「今月のお知らせ(6月)」
◆今月の行事◆
◎犬猫慰霊法要【2日(日)】
当山に納骨されている動物だけでなく、あらゆる生命に対する供養をいたします。
午後1時 受付開始
午後1時半 法話
午後2時 慰霊法要
・場 所…本堂及び慰霊塔前
・回向料…一霊5,000円(塔婆料・御供物を含む)
◎写経会【2日(日)13時】
毎月第1日曜日に開催しております。
受付は12時半からです。終了時間は自由で、どなたでもご参加いただけます。
詳細はこちらをご覧ください。
◎遊行寺特別講演会【27日(木)】 (於:遊行寺本堂)
第二回目の今月は講師に法相宗大本山薬師寺より大谷徹奘師を迎え、
「幸せの条件」と題しお話をしていただきます。
◎大施餓鬼法要【27日(木)】
ご先祖様への供養への供養をいたします。
どうぞご参拝ください。
午前10時 檀徒会総会
午前10時半 法話
午前11時 大施餓鬼法要
◆今月の催事◆
◎蚤の市(骨董市)【2日(日)】
毎月第1日曜日、8時ごろよりお昼過ぎまで開催(雨天中止)
お問い合わせ:090-4416-2168(石田様)
◎ボロ市(骨董市)【16日(日)】
毎月第3日曜日、8時ごろよりお昼過ぎまで開催(雨天中止)
お問い合わせ:090-2660-6935(中島様)
◎寺ヨガ【9日(日)】
今月は第3日曜日 於:大書院
9時~ / 11時~ / 1時~(各70分)
午前9時~。午前11時~。午後1時~。
お問い合わせ・お申込み:090-4365-5034(ナーニャ先生)
◎野菜市【5,12,19,26日】
毎週水曜日 午前中(雨天中止)
◆今月の言葉◆ →<一覧>
手を打てば鳥は飛び立つ鯉は寄る
女中茶を持つ猿沢の池
「詠み人知らず」
池のほとりで手を打つと、鯉は餌がもらえるものと思い、岸辺に寄っていき、鳥は鉄砲に似た音に驚き飛び去る。 また、近くにある旅館の女中は客が自分を呼んでいると思って、大きな声で返事をする。 つまり物事は受け手の解釈によってその意味が異なり、受け手との関係性の中で存在するのである。 |
◎一水四見
今回の表題にしました「一水四見」とは、同じ水であっても、見方により四つの見え方があるという意味の言葉です。
水は、人間にとっては無くてはならない飲み物、天人にとっては瑠璃でできた大地、魚にとっては家宅や道路、餓鬼にとっては飲もうとした瞬間火に変わる苦しみの源、地獄人にとっては膿で充満した河、というように立場が変わるとそれぞれ見え方が異なります。
私たちは普段自分が見ている視点をすべてであるかのように、ある一つの固定観念にとらわれて物事を判断してしまいがちです。
例えば、東日本大震災の時に太平洋側の地域を襲った大津波を見てしまうと、どうしても直後は恐怖や悲しみから海へ近づくことを避け、海を憎む想いすらあったでしょうが、徐々に復興が進むにつれ、様々な恵みを与えてくれる海と共に歩む姿を見ると、海と島国である日本の切っても切れない関係を示しています。
同様に、間もなく梅雨の季節になりますと、雨=「天気が悪い」と捉えてしまう人が多いかと思います。確かに、これから外出しようと考えている人にとっては、衣服や足元が汚れるなど煩わしくて鬱陶しい存在ですが、農家の人々にとっては作物を育てる上での必須条件である恵みの水となります。また、猛暑の夏には一雨降ることによって、暑さを和らげてもくれます。
海は海のままであり、雨は雨そのものです。風吹くときは吹き荒れ、降るときには降り続くものなのです。であるならば、一つの固定観念にとらわれることなく、その存在を尊重し、感謝をして、ありのまま受け入れれば、我々自身も穏やかに心落ち着いて日々を送ることが出来るのだと思います。
また、自分の視点だけでなく、少しでも視野を広げるだけで辛いと思っていることの中にも、実は幸福な側面があるかもしれません。それを発見できると生活に良い変化や刺激が生まれるのではないでしょうか。
梅雨は敬遠されがちな季節でありますが、広い視野を持つことの大切さを再発見するきっかけとなる期間にしていただければと思います。
合掌
(内近司 常盤 慈人)
◆遊行寺宝物館◆
時宗二祖上人七百年御遠忌記念特別展『遊行寺の記録』
開催期間:6月1日(土)~8月26日(月)
開館日:毎週月・土・日曜日・祝日
入館料:500円(小・中学生300円)