7月のお知らせ
暑い日が続き、夏の到来を感じさせます。これから益々暑さが増し、大変かと思われますが、夏は各地で多くの催しものが開かれることでしょう。
今月は遊行寺の境内でも遊行の盆が行われます。暑さに負けず、ぜひ足をお運びください。
◎「今月のお知らせ」のPDF版は→「今月のお知らせ(7月)」
◆今月の行事◆
◎写経会【1日(日)13時】
毎月第1日曜日に開催しております。
受付は12時半からです。終了時間は自由で、どなたでもご参加いただけます。
詳細はこちらをご覧ください。
◎月例法話会【23日(月)】
14時より、今月は大書院にて行います。
ご参加は自由ですのでお気軽にお越しください。➡次回予告のページ
当月講師 : 時宗布教伝道研究所
京都府 金光寺住職 新堀俊尚 師
◆今月の催事◆
◎蚤の市(骨董市)【1日(日)】
毎月第1日曜日、8時ごろよりお昼過ぎまで開催(雨天中止)
お問い合わせ:090-4416-2168(石田様)
◎ボロ市(骨董市)【15日(日)】
毎月第3日曜日、8時ごろよりお昼過ぎまで開催(雨天中止)
お問い合わせ:090-2660-6935(中島様)
◎寺ヨガ【8日(日)】
毎月第2曜日開催。午前9時~。午前11時~。午後2時~。
お問い合わせ・お申込み:090-4365-5034(ナーニャ先生)
◎野菜市【4,11,18,25日】
毎週水曜日 午前中(雨天中止)
◆今月の言葉◆ →<一覧>
専ら卑下の観に住して
驕慢心を発すこと莫れ
「時衆制誡」
~ 一遍上人のおこころ ~
つねに、他人を軽蔑する驕慢の心を持つことのないようにせよ。 ※驕慢=傲慢 。 |
◎“実るほど頭を垂れる稲穂かな”
先月まで開園しておりました遊行寺の菖蒲園には、多くの参拝者の方々に立ち寄っていただきました。
私も当本山住職の真円上人と一緒に菖蒲を眺め、貴重な時間を過ごしました。その際、真円上人からこんなお話をしていただきました。
「近年は寺離れ、仏教離れが進んでいる。そんな時代だからこそ、住職が自分を偉いと思っておごり高ぶって、お檀家さんと接してしまえば、どんどん見離されてしまう。住職が一般信徒から手を合わせて笑顔で挨拶していただける関係を築いていく事が大切だ。謙虚さが無い者は、信頼もされないし、僧侶である以前に人としてその先の成長がない。」
真円上人は、先月満99歳を迎えました。高齢である現在も遊行七十四代遊行上人として、法要の際には導師をお務めになり、日々の生活では私たち後輩僧侶の取り組みを見て、気にかけてくださります。
また、特に藤沢地域の方に親しまれる存在であります。そのように、周囲の方々から信頼を得ているのは、自分の立場が偉くなっても威張った態度を見せず、下積み時代から変わらない気持ちで生活をされているからなのでしょう。
私は、日々の生活で修行僧に対して厳しく指導をする時があります。もちろん立場上、叱らなければいけないことがあるのは当然です。しかし、真円上人のお話を受け、自分の言動を思い返し、もっとうまく的確な指導ができたのではないかと、日々模索しております。
さて、今月のお話の題に掲げました、“実るほど頭を垂れる稲穂かな”という故事成語がございます。稲が実を熟すほど穂が垂れ下がるように、人間も学問や徳が深まるにつれ謙虚になり、小人物ほど尊大に振る舞うものである。人格者ほど謙虚であるというたとえでございます。
人間は、物事に慣れると自分の能力を勘違いして、得意げな態度を取ってしまいがちです。しかし、故事成語にありますように、そんな態度を取ってしまうようでは、まだまだ未熟といえるでしょう。
普段多くの人と関わって生活をしていく中で、自分の方が優れていると威張ってしまっては、良い人間関係を作ってはいけません。一歩引いて自分の行動を客観視する時間をつくることも必要なのではないでしょうか。そうしないと、立場が上であるから、自分の方が優れているからなどという理由で、傲慢になってしまう恐れがあります。
真円上人がおっしゃられていますように、どんなに偉くなっても、物事に謙虚な気持ちで取り組むことが、周りからの信頼を得て、自分を成長させることに繋がるのではないでしょうか。
合掌
(内近司 常盤 慈人)
◆遊行寺宝物館◆
特別展『藤沢山の伝承』
〔~7月16日(月)〕
・開館日:毎週月・土・日曜日・祝日
・入館料:一般500円、中学生以下300円