11月のお知らせ
朝晩の冷え込みが厳しくなり、境内は澄んだ空気に包まれています。
季節の変わり目ですのでくれぐれもご自愛ください。
◎「今月のお知らせ」のPDF版は→「遊行寺だより(11月)」
◆今月の行事◆
◎写経会【5日(日)13時】
毎月第1日曜日に開催しており、どなたでも気軽に写経の体験ができます。
受付は12時半からです。(御志納1,000円)
手ぶらでご参加いただけ、終了時間は自由です。
詳細はこちらをご覧ください。
◎歳末別時念仏会【18日(土)~28日(火)】
極楽往生の心と他力本願の深意を体得するために、当本山僧侶は念仏三昧の修行をします。
ただし、27,28日を除き法要等は非公開です。
◎一ッ火(御滅灯)【27日(月)】
開場:午後5時 / 法要説明:午後5時半
法要:午後6時~8時半頃(休憩:午後7時半頃から30分間)
*遊行寺のお檀家様には特別席をご用意いたします。なるべく事前にご連絡ください。
「一ッ火」は一年で最も荘厳な法要です。順に灯火が消えていき、やがて完全な暗闇に包まれた本堂に幽音の念仏が響きます。そして暗黒の世界にただ一つ灯される新たな灯明が、光輝く念仏の世界を本堂内に映しだします。
この法要には「1年間の悪業を懺悔し、来年の善業を志す」 という意味合いもあります。
なお本年、主役である「報土役」と「後灯役」をそれぞれ西島秀明(時宗書記)、髙垣浩然(総本山書記)が務めます。
◆今月の催事◆
◎蚤の市(骨董市)【5日(日)】
毎月第1日曜日、8時ごろよりお昼過ぎまで開催(雨天中止)
お問い合わせ:090-4416-2168(石田様)
◎ボロ市(骨董市)【19日(日)】
毎月第3日曜日、8時ごろよりお昼過ぎまで開催(雨天中止)
お問い合わせ:090-2660-6935(中島様)
◎寺ヨガ【19日(日)】
毎月第2曜日開催。午前9時~。午前11時~。午後1時~。
*今月のみ第3日曜日の開催です
お問い合わせ・お申込み:090-4365-5034(ナーニャ先生)
◎野菜市【1,8,15,22,29日】
毎週水曜日 午前中(雨天中止)
◆今月の言葉◆ →<一覧>
南無阿弥陀
ほとけの御名の いづる息
いらば蓮の 身とぞなるべき
一遍上人『一遍聖絵』
~ 一遍上人のおこころ ~
もっぱら慈悲の心を起こして他人の愁いや悲哀の気持ちを理解して忘れないように。 |
◎青・黄・赤・白
先日行われた「文化講演会」では釈徹宗先生、直林不退先生をお迎えし、浄土真宗に伝わる「節談説教」を軸にご講義をいただきました。
お説教の中で浄土三部経の一つである『阿弥陀経』についてのお話があり、聴講された方々は極楽浄土の世界に様々な想いをはせられたことかと思います。
さて『阿弥陀経』の中に私の好きな一節があります。
「池中の蓮華、大きさ車輪の如し。青色には青光、黄色には黄光、赤色には赤光、白色には白光ありて、微妙香潔なり。」
“極楽浄土の池に咲く蓮の花は、青色であったり、黄色であったり、赤色であったり、白色であったりするけれども、それぞれがそれぞれの色で美しく光り輝いている”という意味です。
「隣の芝生は青く見える」と言いますが、人はどうしても他人と自分を比べたり、自分を他人に合わせたりしてしまいがちです。そうではなくて極楽浄土の蓮のように自分の色を自信をもって光らせなさいというのが仏教の教えです。他の色をうらやむ必要も、他の色になろうとする必要もないのです。
日本人は総じて集団主義であると言われてきました。その是非はさておき、主体性がなく周囲に合わせるということは、多様性というものが無くなるということです。多様性のない社会は閉鎖的、排他的な社会となるでしょう。
確かに集団生活では統率のために一定のルールは必要かもしれませんが、そういった場での協調性と主体性というものは必ずしも相反するものではないと思います。一人一人の価値観や性格は違って当たり前で、各々が個性を光らせながら共存することが理想であり、それをあらわしているのが極楽浄土なのではないでしょうか。
「今月のおことば」は宗祖一遍上人の臨終間際の和歌で、まさに蓮の花のように力強く生きられた一遍上人が、今度は蓮の実(仏様)となることを詠まれています。
合掌
(山務書記:髙垣浩然)
◆遊行寺宝物館◆
特別展 「江嶋縁起」
〔10月7日(土)~12月18日(月)〕
・開館日:毎週月・土・日曜日・祝日
・入館料:一般500円、中学生以下300円
(15名以上の団体は2割引き。但し、休館日の割引はございません)