5月のお知らせ
ポカポカと天気のいい散策日和が続きますね。
花々は色とりどりの美しい姿を見せ、新緑と共に境内を華やかに彩っています。
どうぞお気軽にお参りください。
◎「今月のお知らせ」のPDF版は→「今月のお知らせ(5月)」
◆今月の行事◆
◎写経会【7日(日)13時】
毎月第1日曜日に開催しております。
受付は12時半からです。終了時間は自由で、どなたでもご参加いただけます。
詳細はこちらをご覧ください。
◎月例法話会【23日(火)】
14時より信徒会館にて行います。
ご参加は自由ですのでお気軽にお越しください。➡次回予告のページ
当月講師 : 時宗布教伝道研究所
群馬県太田市 青蓮寺住職 本間光雄 師
演題は 『仏教の来た道』~浄土観の変遷~ です。
◆今月の催事◆
◎蚤の市(骨董市)【7日(日)】
毎月第1日曜日、8時ごろよりお昼過ぎまで開催(雨天中止)
お問い合わせ:090-4416-2168(石田)
◎ボロ市(骨董市)【21日(日)】
毎月第3日曜日、8時ごろよりお昼過ぎまで開催(雨天中止)
お問い合わせ:090-2660-6935(中島)
◎野菜市【3,10,17,24,31日】
毎週水曜日 午前中(雨天中止)
◆今月の言葉◆ →<一覧>
眼のまへの かたちは
盲て見ゆる 色もなし
一遍上人「別願和讃」
~ 一遍上人のおこころ ~
目の前に見えているものの形がどのようなものであるかは、目が見えなくなっては分からない。 |
◎“全体ゾウをみる”
突然ですが、『ゾウを撫でる』という映画をご存知でしょうか。これは『半落ち』で日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した佐々部清監督の作品で、映画制作にまつわる人々の人間模様が描かれています。
なぜこの映画をご紹介したかというと、先日、ふじさわ宿交流館で行われた映画上映会でこの映画を拝見した際、内容もさることながらタイトルが大変印象に残ったからです。さて皆様、この『ゾウを撫でる』というタイトルの意味がお分かりでしょうか。
実は、この言葉の由来はインドの「群盲、象を撫でる」という寓話だそうです。群盲とは目が見えない人たちのことで、目が見えない人たちが象の様々な部位を触って、それぞれ感想を述べるというものです。足を触った人は臼のようだと主張し、尻尾を触った人は蛇のようだと主張する……といった具合に鼻や耳、背中を触った者もそれぞれ自分の触った部位だけで象を判断しようとして対立してしまいます。要は象の全体像を見ようとせずに、自分の狭い判断にとらわれてしまっているのです。
この寓話は人物やものごとの一面だけをみてすべてを分かったように判断してしまう人間の性格を表している例として挙げられますが、だからといって、私たちがものごと全体をとらえることはなかなか難しいことかと思います。それは、どうしても自分自身の間違いや勘違いに気づきにくいからです。
ですから、まず第一歩目として、私たちは自分自身が他者やものごとに対して多種多様な偏見を抱いてしまう存在(凡夫)であることを自覚する必要があります。そうすれば自ずと、自分の主張だけを通そうとする“群盲”にはならずにすむはずです。
目に見えているものが本当に見えているかを考えたくなる寓話ではないでしょうか。
合掌
(山務書記:髙垣浩然)
◆遊行寺宝物館◆
特別展『遊行寺の交流史』
〔2月25日(土)~5月8日(月)〕
・開館日:毎週月・土・日曜日・祝日
・入館料:一般400円、中学生以下200円
(15名以上の団体は2割引き)