3月のお知らせ

2017-03-01

胸ふくらむ春の足音が近づいてまいりました。

だんだんと温かい日が増えてきて、活動的になる方も多いのではないでしょうか。

ぜひ、写経会や法話会などにも足をお運びください。

◎「今月のお知らせ」のPDF版は→「遊行寺だより(3月)

 

 

◆今月の行事◆

写経会5日(日)13時】

毎月第1日曜日に開催しております。

受付は12時半からです。終了時間は自由で、どなたでもご参加いただけます。

詳細はこちらをご覧ください。

 

◎月例法話会【23日(木)午後2時】

午後2時より信徒会館においてにて行います。

ご参加は自由ですのでお気軽にお越しください。→次回予告のページ

当月講師  :  時宗布教伝道研究所

宮城県登米市 常楽寺 佐々木文海 

 

 

 ◆今月の催事◆

 ◎蚤の市(骨董市)【5日(日)】

毎月第1日曜日、8時ごろよりお昼過ぎまで開催(雨天中止)

お問い合わせ:090-4416-2168(石田)

 

◎ボロ市(骨董市)【19日(日)】

毎月第3日曜日、8時ごろよりお昼過ぎまで開催(雨天中止)

お問い合わせ:090-2660-6935(中島)

 

◎野菜市【1,8,15,22,29日

毎週水曜日 午前中出店(雨天中止)

 

 

 ◆今月の言葉◆   <一覧>

「捨ててこそ」(中略)

   これまこと金言きんげんなり

  一遍上人

『消息法語』

 

  ~ 一遍上人のおこころ ~

念仏を唱える時の心構えを聞かれた空也上人は、「捨ててこそ」とだけおっしゃられた。これは誠に素晴らしい教えで、念仏をする人は心身ともに執着から離れ、すべての境界を捨てて、阿弥陀仏に帰依することが大事なのである。

 

◎「“捨ててこそ”

先日、お檀家様から「一遍上人の“捨ててこそ”という言葉はどういう意味ですか」、とのご質問がありました。実は、この言葉は一遍上人ではなく、慕われていた空也上人のお言葉なのですが、説法でも「捨てる」という言葉を多く使われたため、一遍上人は「捨聖(すてひじり)」と呼ばれ、“捨ててこそ”のイメージが定着しているのだと思います。

 

その生涯をみてみると、一遍上人は遊行(全国を行脚し教えを説くこと)の途中で妻と子供と決別し、さらに旅路では衣もボロボロ、食も、住居も求めないという衣食住への執着を完全に取り払われた生き方をされました。その生き方はまさに「捨てる」生き方と言えましょう。

 

ただし、一遍上人は私たちに衣食住を完全に失くしなさいとおっしゃってはおられません。私たちがまず「捨てる」べきものとは、“利己的な衣食住への執着”なのです。つまり、“自分さえ衣食住が満足ならばよい”という考え方をまず捨てる、ということです。そのためには必要以上の衣食住は離れなければなりません。

 

そして、この「捨てる」教えが、様々な物質や情報、欲望があふれる現代社会において大きな意義を持つのではないでしょうか。

 

一遍上人は「捨てる」という教えを通して、私たちが往々にしておちいりがちな自己中心的、独善的な考えをいさめられ、私たちが縁起の中で深くつながりあっていることを改めて説かれているのだと思います。

 

縁起とは全ての存在は共につながり、支え合っているという仏教の基本的な教えです。おかしな個人主義が蔓延する現代社会が生み出している様々な苦しみの原因はこの縁起の思想を見失っていることかもしれません。

 

念仏を通して、縁起や自省の道を説かれた一遍上人の教えを、今一度心に刻む必要があるのではないでしょうか。

 

合掌

(山務書記:髙垣浩然)

 ◆遊行寺宝物館◆

特別展『遊行寺の交流史』

  〔2月25日(土)~5月8日(月)〕

・開館日:毎週月・土・日曜日・祝日

・入館料:一般500円、中学生以下300円
(15名以上の団体は2割引き)

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