8月のお知らせ
夏真っ盛り、風鈴の音に涼を感じる季節となりました。
前年度まで8月11日に行われていた大施餓鬼法要が6月27日に日程変更いたしました。
そして、今年度より11日には初盆供養会を厳修する運びとなりました。
また盆塔婆供養のご案内も先日お送りさせていただいております。
ご不明点等がある方はお気軽にお問合わせください。
◎「今月のお知らせ」のPDF版は→「遊行寺だより(8月)」
◆今月の行事◆
◎初盆供養会【11日(木・祝)】
合同での初盆供養の法要です。
*初盆を迎えるご家庭にのみご案内しております
◎月例法話会【23日(木)】
14時より信徒会館にて行います。
ご参加は自由ですのでお気軽にお越しください。→次回予告のページ
当月講師 : 時宗布教伝道研究所
神奈川県横浜市 浄光寺 三浦公正 師
“花のことは花にとへ” – 蓮 (ハス)- 寺務所前、御番方前そして小書院わきで美しい花を咲かせる蓮の花。古来人々に親しまれ、特に仏教では泥の中から成長し花を開かせるようすから、煩悩の絶えない世の中で覚りを目指す仏教者の理想の姿としても例えられてきました。 極楽浄土へ往生するとき、私たちは蓮の花の上に生まれます。極楽浄土を模した遊行寺本堂の内陣(結界の内側)には、蓮池を表す鏡縁と呼ばれる板張りのスペースがあり、その鏡縁の中央に座られるのが遊行上人です。 |
◆今月の催事◆
◎遊行寺薪能【18日(木)】
開場:4時 / 開演:4時40分
終演予定:午後8時ごろ
お問合わせ:遊行寺薪能実行委員会事務局かながわ信用金庫業務部内
電話 046-821-1709
◎蚤の市(骨董市)【7日(日)】
毎月第1日曜日、8時ごろよりお昼過ぎまで開催(雨天中止)
お問い合わせ:090-4416-2168(石田)
◎ボロ市(骨董市)【21日(日)】
毎月第3日曜日、8時ごろよりお昼過ぎまで開催(雨天中止)
お問い合わせ:090-2660-6935(中島)
◎野菜市【3,10,17,24,31日】
毎週水曜日 午前中(雨天中止)
◆今月の言葉◆ →<一覧>
曠劫多生の間には
父母にあらざる者もなし
万の衆生を伴なひて
はやく浄土にいたるべし
「百利口語」
~ 一遍上人のおこころ ~
遠い過去から続く輪廻(生き変わり死に変わり)の間のすべての人々を父母であると思い、共にすみやかに極楽浄土に往生しましょう。 |
◎“いのちの相続”
夏本番、まもなく八月盆を迎え、お墓参りをお考えの方も多いのではないでしょうか。
お盆とはお釈迦さまの弟子である目連さまが、死後「餓鬼道」という苦しみの世界に堕ちたお母様を救おうと、多くの僧侶に供養した「盂蘭盆会」がその起源です。
日本にこの仏事が伝わると、供養の対象が両親はもとよりご先祖様、あらゆる精霊へと広がり、お盆でのお墓参りが風習となったわけです。
今回はご先祖様の供養の意義を「相続(そうぞく)」という言葉で考えてみたいと思います。
まず、相続とは仏教用語で「つづくこと」、「連続しているもの」という意味があります。諸行無常(あらゆるものは変化し続ける)が仏教の教えではありますが、“私”のように変化しながらも一定のカタチで存続することが「相続」です。
また、大乗仏教の大成者である龍樹の著『大智度論』には、
「相続することは、穀子(穀物の種子)の芽・茎・葉を生ずるが如し」
とあります。植物が成長するとき、種は消滅したようにみえて芽や茎や葉や花の中に生きているのです。
私たちも同様に両親、そのまた両親、そのまた両親、そして数えきれないご先祖様から命を、そしてお念仏の教えを“相続”しています。ご先祖様は亡くなっても、自分の中に確かに生きておられるのです。
だからこそお墓参りは子供たちと一緒にしていただき、ご先祖さまや命の話をしてあげてほしいと思います。なぜなら、次にこの悠久の命、お念仏の教えを相続していくのは、ほかならぬその子たちなのですから。
最後に中国浄土教の祖師・道綽禅師のお言葉をご紹介いたします。
「前に生まれん者は後を導き、後に生まれん者は前を訪え。」
合掌
(山務書記:髙垣浩然)
◆遊行寺宝物館◆
企画展『聖者と聖典』 ~羅漢図を中心に~
〔7月23日(土)~9月12日(月)〕
・開館日:毎週月・土・日曜日・祝日
・入館料:一般500円、中学生以下300円
(15名以上の団体は2割引き)