12月のお知らせ

2016-12-01

年の瀬もいよいよ押し迫ってきました。

厳しい寒さではありますが、朝などのピーンと張り詰めた空気はお寺の荘厳さを際立たせます。

忙しい年末だからこそ、気持ちをスッキリさせるきっかけにどうぞ当山へお立ち寄りください。

また、年末の大掃除の際には、お仏壇の整理や掃除も心がけましょう。

◎「今月のお知らせ」のPDF版は→「遊行寺だより(12月)

 

 

◆今月の行事◆

◎写経会【4日(日)】

第1回目の開催です。詳細はこちらをご覧ください。

受付は12時半からです。終了時間は自由で、どなた様でもご参加いただけます。

 

煤払い【8日(木)】

当山の僧侶が総がかりで本堂をはじめ全山の清掃をいたします。

 

◎月例法話会【23日(金)】

午後2時より信徒会館においてにて行います。

ご参加は自由ですのでお気軽にお越しください。→次回予告のページ

今月のお話の演題は「変革期を迎えた日本の仏教」です。

当月講師  :  時宗布教伝道研究所

兵庫県神戸市 普照院 小田義宗師

 

 

 ◆今月の催事◆

 ◎蚤の市(骨董市)【4日(日)】

毎月第1日曜日、8時ごろよりお昼過ぎまで開催(雨天中止)

お問い合わせ:090-4416-2168(石田)

 

◎ボロ市(骨董市)【18日(日)】

毎月第3日曜日、8時ごろよりお昼過ぎまで開催(雨天中止)

お問い合わせ:090-2660-6935(中島)

 

◎野菜市【7,14,21,28日

毎週水曜日 午前中出店(雨天中止)

【お知らせ】

*今月4日(日)に予定されていました遊行福祉まつり実行委員会主催の「第25回遊行福祉まつり」は、平成29年4月16日(日)への日程変更が決定いたしました。

 

 ◆今月の言葉◆   <一覧>

いきながら死して、

しずか来迎らいこうまつべし

一遍上人

『播州法語集』

 

  ~ 一遍上人のおこころ ~

生と死の区別を乗り越えるということは、自分に執着しないということです。この心持ちをもって念仏と共に生きることで、いつ仏さまのお迎えを頂いてもよいという信念に至るのです。

 

◎「この世で往生?」

去る11月27日、当本山で最大規模の年中行事である歳末別時念仏会を無事成満することができました。

歳末別時念仏会は一遍上人がご在世の頃より修されており、念仏三昧の中、「報土入り」、「御滅灯(一ッ火)」を通して、他力本願の深意を体得する目的があります。報土とは極楽世界のことで、「報土入り」は極楽世界への往生を意味しています。つまりこの「報土入り」は、生きているうちに往生を体験する実践行なのです。

さて、生きているうちに往生するという言い回しに疑問を抱かれる方も多いのではないでしょうか。人は死んでから極楽世界に往生をするということは広く認識されていますが、実は、一遍上人がより強調しているのは平生(この世)での往生なのです。この平生での往生を端的に表しているのが、今月ご紹介するこのお言葉です。

「生ながら死して、静に来迎を待べし」

では、ここでいう“生きながら死ぬ”とはどういうことでしょうか。

実は、一遍上人は先ほどのお言葉に続けて「我執なくて念仏申が死するにてあるなり」ともおっしゃられており、自分への執着を捨てた状態を“死”と捉えられていることが分かります。ですから“生ながら死して”とは“自分への執着を捨てて生きる”とも言い換えることができるかと思います。

自分自身に対する執着が強いと、他人の言うことに耳を傾けず相手を認めない、まさに自己満足的・自己中心的な考え方になってしまいます。

反対に、自分の意見を無理に押し通そうとはせず、それでいて他人に流されない主体性を持っている人を、執着を抑えられている人と言えるでしょう。

そして自分の力ではなかなかどうにもコントロールできないこの“我”を消し去る教えがお念仏です。なぜなら、阿弥陀仏の救いと私たちの願いの両側面を含む「南無阿弥陀仏」の名号は、自分と他人、生と死といった区別を超えた絶対的な存在だからです。

この世に暮らしながら往生すること、それはただ阿弥陀仏の衆生を救いたいという本願に身をまかせ、自分へのこだわりを捨て、ひたすら念仏を唱えることだと一遍上人は力強くおっしゃっているのです。

                     合掌

(山務書記:髙垣浩然)

 ◆遊行寺宝物館◆

特別展『不思議な伝承 ~天狗の爪に鬼の牙~』

  〔9月17日(土)~12月19日(月)〕

特別展『遊行寺の什宝』

  〔1月1日(日)~2月13日(月)〕

・開館日:毎週月・土・日曜日・祝日

・入館料:一般500円、中学生以下300円
(15名以上の団体は2割引き)

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