10月のお知らせ
秋空高くさわやかな季節、遊行寺も本格的な秋を迎えようとしています。
先月は薄念仏会、秋季開山忌法要など、多くのご参詣をいただきました。
いよいよ今月10日からは特別展「国宝 一遍聖絵」が始まります。
全巻全段一挙公開という二度とないかもしれない貴重なこの機会に、ぜひ会場へ足を運んでいただき、美しく、情緒あふれる一遍聖絵の世界をご堪能ください。
◎「今月のお知らせ」のPDF版は→今月のお知らせ
◆今月の行事◆
◎第8回 文化講演会公開講座【14日(水)】
演題:露の団姫の笑う門には極楽浄土 ~仏教落語と講演会~
僧侶・落語家として、テレビ等で活躍中の露の団姫さんを講師にお迎えします。
本堂で開催のため先着400名様までとさせていただきます。(申込等不要)
開場:13時 / 開演14時 詳細はコチラ
◎月例法話会【23日(金)】
14時より信徒会館にて
ご参加は自由ですのでお気軽にお越しください。
当月講師 : 時宗布教伝道研究所
兵庫県明石市 法音寺 井上誠子 師
◆今月の催事◆
◎蚤の市(骨董市)【4日】
第1日曜日、8時ごろよりお昼過ぎまで開催(雨天中止)
お問い合わせ:090-4416-2168(石田)
◎ボロ市(骨董市)【18日】
第3日曜日、8時ごろよりお昼過ぎまで開催(雨天中止)
お問い合わせ:090-2660-6935(中島)
◆今月の言葉◆
を(お)のづから あひ(い)あふ(う)ときも わかれても
ひとりはを(お)なじ ひとりなりけり
( 『一遍聖絵』 第七巻 第三段)
~ 一遍上人のおこころ ~
縁によって人と出会うときも別れた後も、人間はいつも独りなのです。 独り生まれて独り死ぬのが本来なのです。 |
◎孤独を恐れない心
『一遍聖絵』の中に上のような和歌があります。
これは、『無量寿経』の「独(ひと)り生まれ、独り死し、独り去り、独り来る」という一説を踏まえての作といわれています。
さて、現代社会はインターネットなどで情報が行き交い、常に他者との繋がりを感じられるにもかかわらず、孤独の時代と言われます。それは、集団として生きることが「孤独」から目をそらすことができる反面、“孤独になる”ことへの恐怖感を増幅させるからではないでしょうか。この恐怖感の大きさは、携帯電話やアルコール、ギャンブルなどへの依存という形となって現れているように思います。
ところで、「孤独」と聞くと、悪いイメージだけを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。そもそも人間とは、本来孤独な存在であり、集団であっても、一人一人が縁あって集まり関わっているだけだと、お釈迦様も一遍上人も説かれます。
だからこそ、共生するためには立場や違いを超えて、お互いに認め合い、尊重し合うことが重要であると示されているのです。
孤独とは辛く悲しいものです。だからこそ、孤独に押しつぶされないように、人間誰しも孤独であるという事実を受け入れ、自己を見つめなおし、新たな境地に自分を高めるようとすることが大切なのではないでしょうか。
合掌
(山務書記:髙垣浩然)
◆遊行寺宝物館◆
特別展『国宝 一遍聖絵』【10月10日(土)~12月14日(月)】
・休館日:毎週火・水・木曜日(11月3日を除く)
・入館料:一般800円、小・中学生400円、小学生未満は無料
(15名以上の団体は2割引き)